マベ仕様

暑いのです。

もうコスモスも満開だって言うのに…

ママンの住む東京は、もう気温がぐっと下がってるって聞いたのに、

こっちは、いつまでたっても、暑くて暑くて、

まべはお散歩がコンプリートできません。

あたしもうダメ…

秋ですよね?もう、秋なんでしょ?って目で、見てくる。

“おまべ、ネバーギブアップだ!”って、親指立てたら、すくって立ち上がって、また歩き出す…

なんてことはいつか見た夢の中。

暑さが相手じゃ、しかたなかろう。

よっこいしょと抱っこして、

とんとんとんと、坂をくだる。

汗にじむ秋。

こうして日々、とんとんとん。私の腕の筋肉は、マベ仕様に進化していくのでした…

太平洋側に台風が近づいていて心配です。

みなさま気をつけて過ごされてください。

大きな被害が出ませんように。

フレンチブルドッグひろば

うれしい

まべまべ地方も急に涼しくなってきたのだ!

マーベリック、どこまでも、どこまでも、とことことことこ歩く。

上機嫌マーベリック、普段はいかなかったような道に、率先して入っていく。

まべ、うれしいんだね。

ことばなんて必要ない。

だって、お互い、こんなにはっきりわかるから。

とくにこんな青い深い秋空の下でお散歩するときなんかはね、

マーベリックの歩調に合わせて、一歩、また一歩、

いつしかここがどこなのが、私が誰なのか、どうでもよくなっていて、

ただ、一緒に歩く道が、

どこまでも、どこまでも、続いてく気がするよね。

まだ夏の香りを残した花の上に、どこまでも続く、青い空と、お散歩道。

うれしい!うれしい!がいっぱいの、まべと歩く道。

フレンチブルドッグひろば

忍法同系色

すごい風だった台風9号に引き続きやってきた台風10号も、この技で乗り切ったマーベリック氏。

9号の時、電線が唸るような風が怖かったけど、それよりもっと強い台風10号が来るんだっていうから、

九州各地、対策に余念がなかった。

まべ家でも、はじめての窓ガラスの養生をし、停電に備えて大量のおにぎりを握り、いざというときのためのマベ用のリュックを玄関に置いて、

雨戸を閉めた部屋で待機…

しかしおろおろするのは人間ばかり。どんなに風が強くなっても、このスタイルを貫いて、部屋にどでんと横たわるマーベリックは、もはや、台風をやり過ごす老師の貫禄。

完全に毛布と一体化したマーベリックは、台風から目をつけられることもなく、無事にやり過ごせたのだった。

うぬ、この技。やるな。

フレンチブルドッグひろば

おいってする

最近のおまべさん、飼い主を起こしに来る。

朝、おまべは目が覚めると、「おいっ」て前足を、私の顔や腕にかけてくるんだけど、かわいいしぐさのわりに、一撃が重たくて、私の目もしっかり覚めてしまう。

それが最近、だんだん時間が早くなって、今日なんて、いつもより1時間半も早くに「おいっ」ってされて、そのまま散歩にくりだした。

いつもより早い朝、いつもよりも、まろやかな朝日と言いたいところだけれど、もうすでに暑い。

でも、今日は、クヌギの実を見つけて、秋の気配にご満悦。

半眼で、悟りの境地のおまべ。

いつもより早く起きると、こんなありがたいものが拝めるのか(笑)

おまべさん、おまべさん、願い事を言いますよ。

どうかもう早くに「おいっ」で起こされませんように!

あおいあおい秋の空。

足元に視線を感じて目を落とせば、そこにはカエルさん。マーベリックと私の、眠気のまだ残る朝のやり取りをじっと見守っていた、その見事な擬態に、しばらく見とれてしまった。

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うちふるう

マーベリックは辛抱強く、赤信号を待っている。

今日のまべ地方、遠く離れたところを通過していく台風の影響で、風が強く、時折スコールのような雨が降っては止んでいく。

脇には花々が、来たるつかの間の日差しを待ち、曇天を見上げてうち震えている。

今年育ったコオロギたちは、つかの間の陽ざしを避けて、来たる夜を待っている。

内に秘めた情熱が、静かな姿にうち震う。

うちふるう。

うちふるう。

マーベリックはうちふるう。

それは、信号を渡りたいから。

永遠かのように思えた赤信号が、つと、青に変わる時、

ボールのように跳ねていく

マーベリックの来たる時。

横断歩道を渡れるという喜び!

動が静に

静が動に移り変わるときを呼吸のように繰り返して

わたしたちは今日を生きていく

フレンチブルドッグひろば

コロポックルさん

リードが引っ張られた。

「おいで」と言ってもこない。

振り返ったら、マーベリックがいないじゃないか。

代わりに、別の何かがいらっしゃる。

ズン!

カッと目をお開けになった。

えっと、えっと、このお方は・・・そうだ、

コロポックルさんではないですか?

気が小さくて、普段は人の眼から隠れて生活しているという一族。

今日は姿を現して、何を伝えに来たのかな。

普段はこんな葉っぱの下にいるという。

さて、コロポックルさん、うちのマーベリックはどこに行ったかね。

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百年の孤独

長い長い雨がやみ、マーベリックと外に出た。

キノコ、キノコ、キノコ。いろんな種類のキノコ。

どれだけ長く雨が降っていただろうかと言うことを物語っている。

まるで「百年の孤独」だ。

ウイスキーの銘柄ではなく、

ガルシアマルケスの小説のことである。

その小説の中でも、ある時、長い長い雨が降り続く。

すると、辺りに、オレンジ色のカビが生え始める。

布団にも、床にも、本にも。

挙句にオレンジの粉が舞うように降ってくる。

蝶の鱗粉が舞うように、世界がオレンジ色に絡みとられていく。

それを主人公は、実に淡々と見ているという…

かたや、まべまべ地方。

外にはキノコ。

そしてまべ家の屋根の端っこは、腐って落下した。

なんて長い雨だったのだろう。

雨の間、この町も、「百年の孤独」さながら、キノコの菌糸に絡みとられていたのだろう、そんな想像を巡らせてみる。

菌糸は私たちの社会の、さまざまな“これまで”を、分断し、腐らせ、絶やした。

私たちは「百年の孤独」のように、周りにいつも現れる亡霊に悩まされた。

ひとりが多くなったが、孤独の味はむしろ、ウイスキーのように芳醇で、さまざまな奥行きがある。

その香りを味わいながら、目の前に立ち込める雲の上にいつもお日さまを感じることもできるようになった。

世界のありようを想像することと、希望を持つこととは、よく似ている。そんなことが口を突いて出てくるようになった。

それはきっと、様々なノイズのうちでは気づけなかったことだ。

菌糸は全てを分解し、再生をもたらす。

腐ることは、また次に新しく生まれることであり、

絶えることは、また次に始まることであって、

いつだって、分解者たちは私たちを蘇らせてくれている。

空想はここで途切れ、周りに目をやれば、キノコキノコキノコ。

そしてお日さまを待ち望んでいたのは、虫たちも同じなようだ。

植物たちはどうであろう。

少しの雨なら生き生きと元気になる木々の葉も、今回はひ弱だ。

日差しを受ける体力も残っていないと言わんばかりのひ力さで、震えるように空に手を伸ばしている。

初夏を告げるサルスベリの花も、数少なく、今日は手負いの鳥のように見える。

本当に、空が青いのを見たのは、本当にどれくらいぶりだろう。

目を落とせば、マーベリックが笑っている。

最近のマーベリックと私は、あうんの呼吸なのである。

私が面白いなと思うと先にマーベリックが笑っている。

私が行こうと思うと、こちらの体が動くより先にマーベリックが立ち上がっている。

雨の間、いつも一緒にいたから、きっと、まべと私の間にもキノコが生えたんだ。そして、私とマーベリックとの間の、これまで言葉で曇らされていた障壁が、菌糸によって、しっかり腐らされ、そのあとに、心と心の橋ができたんだ。

そして太陽は、実に淡々と、町を再び乾かしていく。

願うか願わないかに関わらず。まして良いか悪いかでもなく。

混沌とした不安や恐怖もまた、亡霊であろう。

私たちの心に巣食う亡霊を、淡々と、淡々と、キノコも太陽も絶やしてくれる。

淡々と

淡々と

そのことの大切さを、今、淡々と感じている。

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元気

ずっと降り続く雨。今朝は上がっていたので、タイミングを見計らい、お散歩に出た。

足下が悪い中、ちょびちょびと、まべも歩く。

マーベリック、なにやらいろいろ考えながら道を選択してるよう。

大きな葉っぱが落ちてるね。

雨上がりで、お友達もお散歩に出てきて、ここを通ったのかな。

ずっと雨の音で怖かったから、マーベリックも、お友達の無事を確認しているのかな。

雨粒をたたえて、植物は生き生きしている。

季節はタチアオイ。至る所、昨晩の強い雨にも負けず、風にも負けずに、凛と咲いている。

よく咲いたね、と、声をかけたくなる。

今年はコロナで、一斉清掃が中止になったからもあるけれど、こんなところからも、草が勢いよく、元気に顔を出している。

地下でパワフルに水を吸い、葉っぱも花も、みんな元気。今夏初めてのセミの声も聞いた。

歩けば元気が伝播する、静かなお散歩道でした。

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