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散歩/Walking with Mave 随想/essay

春の手触り


おひさしぶりです

ぼくは元気です

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マーベリックは元気です。苦手だった階段も、この通り、上手に駆け下りれるようになりました

右、左、右、左

毎日毎日

みぎっ、ひだりっ、みぎっ、ひだりっ

かわいい足を交互に出して、規則正しく歩きます

みぎ、ひだり

みぎ、ひだり

ねえ、

どうして

右と左しかないの?

なんで右と左しかないのかはわからないけど、マーベリック、でも世の中って、案外、右と左だけじゃないんだよ

たとえば

ミドリムシって生き物がいるんだけどね、

それって今は、動物でも植物でもないところに分類されてるんだよ

世の中の生き物は、「動物」と「植物」の二つに分類されるわけではないのだよね

境界のはっきりしないその間の多様な存在があってね・・・

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続く感染症の流行が、デジタル化に拍車をかけた。その恩恵を享受する中で、私たちの周りは、決して2項対立で存在しているのではないという事実に足元から絡みとられてしまった

これまで数えられる範囲、顔の見える範囲のコミュニケーション、手に届く範囲で物事を処理してきたのに

それが一気に、世界中の、顔の見えない「数」と呼ぶべきなにかが押し寄せられている

コロナウィルスは世界中に伝播し、自然破壊を端にした自然災害が世界中で起こる

あらゆることが目に入ってくる

あらゆる声が聞こえてくる

ある人にとっての正解が他の人にとっても正解だとは限らない、そんな世界を今、私たちは生きている

広くてわからないことだらけの冒険の時代が過ぎ、たゆたう無限とも思われた世界も有限であることを思い知らされたのもつかの間、

地球上に広げた風呂敷が端からすぼめられるように、境界がはっきりしない膨大で多様な「情報」が私たちを飲み込みにきている

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大事なのは、数なの?

それとも僕たちひとつひとつのリアリティなの?

わからないんだ、マーベリック。

何をどうしたらいいのか、

何をどう感じ、何をどうとらえたらいいのか、まるでわからないんだよ。

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どうしたらいいの?

To be or not to be は、繰り返された問い

災害であっても感染症であっても戦いであっても・・・

私たちには答えが出せない・・・

歩きましょう

そうだね、マーベリック、

歩こう、こんなときは

みぎっ、ひだりっ、みぎっ、ひだりっ

右か左かしかないのって、いいね

うん、たまにはね

0か1かが創出する世界を、機械やだれかに委ねてはいけないからね

右、左、右、左、

すっ、すっ、と足を出す

私たちが歩く先に、未来が開けていく

傍観者の苦しみはいつしか、このうねりに参加し、

答えは出せなくても、見つめ、そして日々を歩くことが、ひとつの解までの道筋となる

見つめることが力になることもまた、新しい時代の解なんだ

見つめましょう

うん、見つめましょう

そして歩きましょう

うん、歩こう

生きてるね

うん、生きてるね

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むっふ~ん

日々のなんの変哲もない時間に、意識を通して生きるという「覚悟」をもって

平凡な日常を歩いて行こう

そこに春の手触りがあるから

ここに立っていないと、風呂敷が畳まれてしまうように思うから

to be or not to be…

that is…

フレンチブルドッグひろば

作成者: Marple

日本の南で、太陽をさんさんと浴びながら、そこはかとなく暮らしています。
I live vaguely while taking the sun brightly in the south of Japan.

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