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散歩/Walking with Mave 随想/essay

動物たちの見る世界

何かいるよ、とまべが教えてくれた。

ほらあそこ

まべが見るほうを私も見れば

こんにちは

かまきり!

この時期のカマキリは本当に立派。

まべもなんだかうれしそう!

前に紹介した「イヌは何を考えているか」の本を読んでから、マーベリックの頭の中が一層気になって、いろいろ観察しては、今のまべの気持ちはこうかなー、こんな風に今の景色を見てるのかなーって想像している。

心理学の分野に渡邊茂さんという研究者がいる

その人が、鳩がピカソとモネの絵の区別をつけられるか調べるっていう面白い実験をしたんだけどね、

鳩、違う画家の絵の区別ができるんだって。

ピカソの絵10枚、モネの絵10枚を、一枚ずつ見せて、ピカソの絵が出たときにそれをつつくと餌がもらえて、モネの絵が出たときにはつついたら餌がもらえないという訓練をすると、ちゃんと、ピカソの絵が表示されたときだけ、つんつんつつくようになる。

それを逆にして、ピカソではなくモネの絵だけをつつくようにもできる。

これって、ピカソ10枚、モネ10枚の絵の特徴をすべて覚えただけじゃないかとも思えるんだけど、この研究がすごいのはここからで、使っていた10枚の絵の他に、鳩がまだ見たことがない、新たなピカソの絵を入れたらどうなるかもテストした。

結果、できたんだって。全く見たことないピカソの絵でも、ピカソってわかるなんて、鳩、すごい。

さらに渡邊さんは、画家を変えて、ゴッホとシャガールの絵でも実験。それも鳩たちは難なくクリア。

鳩だけじゃね?という声が聞こえたのか、渡邊さん、次は文鳥で、同じ実験をした。そしてその結果、文鳥も違いを区別できたことを確認。続けて、カラスでは、人の顔が区別できることを確認。

鳥だけじゃね?という声が聞こえたのか、渡邊さん、今度はマウスでも同じ実験をし、マウスも区別できたんだって。

さらにさらに、じゃあ音は?ってなって、今度は文鳥が、バッハとシェーンベルクの区別できるかを実験して・・・、やっぱりこちらも、できたんだって。

こちらは今や、日本語の聞き分けとか、英語と中国語の違いもできるってところにまで研究は及んでいるらしい。

渡邊さんは、このピカソの鳩の実験で、「世の中を笑わせ考えさせた研究」に贈られるイグノーベル賞をとったんだけど、イグノーベル賞受賞者って、日本人多いんだって。

いいぞ、いいぞ、日本の研究者、人が思いつかないような、とっぴおしもないところに、そしてまた、一見実用性のないところに、未来の幸せが眠っているんじゃないかって、そんなことを日々思う。

大真面目に考える。まだまだ学者は、”動物は反応だけだ”とか決めつけてかかる人が多いけど、

動物と人間、種が違っても、同じような知覚で世界をとらえているのだとしたら、今までの動物観が覆されるでしょ、

彼らには感情がある。痛みもあれば喜びもある。その上、人間と同じように世界を知覚し、私たちと世界を共有しているってことがもっともっとわかってくれば・・・、これから世界が大きく変わっていく時代にあって、その変わることのひとつに、人間と動物たちとの関係も含まれてくるんだって。

その時は、必ずや、よりよくなるように。よりよく、人が他の動物を尊重して、共存できる社会になるように・・・

🐾🍂

ね、マーベリック、カマキリいたね。

いたね、いたね!

うん、いたね。

いたね、いたね。

フレンチブルドッグひろば

作成者: Marple

日本の南で、太陽をさんさんと浴びながら、そこはかとなく暮らしています。
I live vaguely while taking the sun brightly in the south of Japan.

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